2007年10月3日水曜日

Rubyの開発生産性

2007年10月1日号の日経コンピュータに、Ruby開発者のまつもとゆきひろさんのインタビュー記事が掲載されておりました。

今のRubyの動きが凝縮されていた記事で、読んだ後いろいろ考える事がありましたので、まとめておきます。

■Rubyの開発生産性について
定量的に測定するのは難しい、との前置きの上で、楽天でjavaやPHPに比べて1.3から1.6倍という結果が出ているそうです。

この数字、「スゲー!」という気持ちと、「そんなものか」という気持ち、両方感じました。

「すごい」と思うのは、単純に同じ人が同じ物を作る場合に、それだけの差がでるのであれば、こなせる仕事量が驚く程変わってくると思うからです。
JavaやPHPで、9時-18時のオンタイムで制作できたものが、15時ぐらいには出来上がっているという事になるかと思います。
そのまま帰社できる人であれば、大げさな話ですが人生において大きな差が出てくると言えるんじゃないでしょうか。

反面「そんなものか」と思うのは、1.3~1.6倍程度であればプロジェクトマネジメントのレベルで簡単に追いつけたり、逆に遅れたりするものだなと感じたためです。

個人とチームという側面から見ているので、感想も変わって当然なのですが、「Rubyは開発生産性が高い」という先行する噂に、参考値ながら数字的データが出たことは、開発現場の人間として具体的に考える事ができてよかったと思います。

■日本人プログラマに関して
オフショアの話を受けて「(日本人)プログラマは絶対に必要です」とお答えされています。
オフショアは昔ながらの仕様書を作って、プログラマが受け取ってコーディングするスタイルには適しているが、Rubyなどを利用した最近の開発はプロトタイプをザッと作って、それを元にお客さんと話を進めていくスタイルになっているからとの事です。
そこでは、ユーザーとのコミュニケーションが重要で、日本人プログラマに優位性があるとの事でした。

これも頷く反面、ここで言う「コミュニケーション」とは「日本語で、日本文化を背景としたコミュニケーション」であり、その前提が崩れた場合果たして、今の日本人プログラマは必要なのだろうかという疑問を感じました。
極端な話ですが、日本でも英語ドキュメントをベースとした欧米風開発スタイルが主となった場合おそらく一部のGEEKを除いて日本人プログラマは総失業状態になるのではないかと思います。(もう、そうなりつつありますが。。。)

日本は母語で高等教育、高等開発までこなしてしまう稀有な国であり、それは誇りとすべきだとは思うのですが、先人が残してくれたそれらの優位性にいつまでも甘えていては、おそらくプログラマといわず、日本人自体の存在価値が危うくなってくるのではないかと思います。

■まとめ
全然Rubyと関係なくなりましたし、自分でも良く分からない方向に文章が向きました。。。
ただ最後に「プログラマが気持ちよく仕事できる言語」というお言葉には、かなり期待しております。
Rubyでスクリプト書くのは、なんか楽しいんですよね。

後、このような団体を設立されております。

Rubyアソシエーション
http://www.ruby-assn.org/index.html.ja

Ruby検定受けてみたいなー

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